2017.10.18
BLOG
筥迫、懐剣、丸絎…? 和装小物の疑問、まるっとお答えします
日本古来より伝わる伝統のお衣裳、着物。
大切な晴れの日の一着に選ばれる方も多くいらっしゃいます。
結婚式でお召しになる着物には、花嫁道具の和装小物が必要になります。
そこで今回は、お客様が悩みがちな「和装小物っていろいろあるけど、どんなものがあるの?」
「結婚式の着物にはなんでこの小物を付けるの?」等の疑問にお答えするために、
和装小物がそれぞれもっている意味と、そのアレンジをご紹介していきます♪
※画像をクリック(またはタップ)で写真を大きく見られます。
筥迫(はこせこ)
江戸時代、武家の女性たちが鏡や白粉、紅筆などの化粧道具や懐紙を入れて持ち歩いた、いわゆる化粧ポーチのこと。
”夫以外の男性に染まりません”という力強い意思も込められています。
懐剣(かいけん)
武家の女性が護身用として持っていた短刀で、打掛が武家の娘の花嫁衣裳であった名残です。
また短刀が入ってることから、魔除けのお守りとしても用いられてきました。
帯揚げ(おびあげ)
帯の上に飾る帯揚げは、着物と帯の色合いを見て合わせます。
帯揚げには“子宝に恵まれますように“との意味と想いが込められています。
丸絎(まるぐけ)
帯の上から結んで抑える装飾品で、着物のアクセントになります。
婚礼衣装では「帯締め」ではなく「丸ぐけ」という中に綿が入ったふっくらしたものを使います。
抱え帯(かかえおび)
帯の下部に添えて結ぶ平たい紐で、元々は着物の裾をたくしあげ、押さえるための紐でしたが、現在は装飾品として使われています。
女性の軽快な動きを可能にしたことから「自由」を表しているとも言われている小物です。
扇子(せんす)
扇子は、末広がりな形状から”永遠に続く幸せ”という、おめでたい意味が込められています。
今回は以上です!
和装小物にはそれぞれ意味があって、「幸せ」を願ったり「自立」する意思を表しています。
込められた意味を知ることで、和装挙式や和装のお色直しの楽しみもグッと広がりますよね。
色や柄の組合せを楽しみながら、和装小物の意味も含めてコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した着物の知識はほんの一部です。
ぜひ当店にお問い合わせの上、ご来店いただき、
プロのアドバイスとコーディネートをさせていただければ幸いです。
▼HANAへのお問い合わせ、ご予約フォームはこちら▼
【RESERVATION】